第8章 フリッパー以外の防止(7章が助けにならない場合)
- このテーマに関して2つの別の資料があるので、この章はあえて記述的にはしない。1つは、Dave Stewartの "バンバックガイド(Guide to Bang Backs)" で、もう1つはKevin Martinの "デスセーブ図解(The Pictorial Death Save)" である。2つともアーカイブ(この助言集の最初を参照)から "bangacks"(テキストファイル)と"deathsave.gif"または"deathsave.ps"(GIF及びPostScriptフォーマット)として利用できる。この2つのテクニックについてさらに学習したい場合は、各ファイルをアーカイブより入手すること。どちらを使用するか? 一般的には、ゆっくり移動するボールにはバンバックが必要とされ、早く移動するボールにはデスセーブの方がよい。
- ゲームにおいてこれらのテクニックを行う前に、フリッパーのすぐ下を見てみよう。いくつかのゲームでは、プレイフィールドに小さい金属の細棒(rod)が埋め込まれている。これがあるゲームではこれらのテクニックを成功させることは難しい。(デスセーブよりもバンバックに関して邪魔になるが、それらは両方のテクニックに関する取り間違いを減らす)。
- これらのどちらを使用しようとする場合も、マシンを壁から離しておく。壁に接していると、バンバック/デスセーブの成功の確率が皆無になり、またマシンのアップライト部分に重大なダメージを与えることになりかねない。さもなければ、壁からプラグを抜いておく。
- 警告: これらのテクニックはスラムティルトになりやすい。フリッパーの後ろからプレイフィールドへボールを弾くとき、コインドアが緩い場合やスラムのスイッチが敏感なときは通常うまくいかない。実際にプレイする前にマシンのスラムの感度を事前にテストしたいはずである。バンバックは、故意にマシンをスラムティルトにする場合に近い動きを伴うので、この場合さらに危険である。
- バンバック/デスセーブが成功する場合、振り子を安定させるため数秒間マシンの安定化を妨げないように特に注意すること。スラップセーブやバンパーにボールを送ることでも、ティルトを引き起こしやすい。
- ボールがアウトレーンから落ちるとき、アウトホールに行くまで金属の壁に沿ってボールは転がる。ボールのある方と同じ側のフリッパーを上げ、ボールがフリッパーのほぼ真下に来たときに、前方及びプレイフィールドの下方あるいは平行に強い突きをマシンに与える。ボールは上げたフリッパーと平行に移動し、もう一方の下げたフリッパーの上に来る。このトリックはマシンを多く押すことではなく、マシンを短時間に強く加速することである。正しく行うと、ティルトが敏感なマシンでもティルトにならない。
- 幾人かの人は、このテクニックはクロスハンドでやるとさらにうまくできることを発見した(すなわち、右側からボールが落ちたときは、左手で右フリッパーを上げ、右手でマシンを突く)が、その他の人は通常の方法の方がうまくできると言っている。このテクニックをやろうとする場合、双方の方法でやってみて、より好ましい方を見い出そう。
- 一般に、ゆっくり移動するボールに対して、より簡単にバンバックできる。自然の動きと矛盾がないこととプレイヤーに準備時間が多いためである。
- 通常、これは右側からだけに使う。ただし、下記の特別な "ゴットリーブデスセーブ" も参照。フリッパーの直接下を見ると、右との段差のある金属部分がある(プランジャー近くのボール溜めにボールを送り込むキッカーの直上)。ボールが右アウトレーンから落ちるとき、左フリッパーを上げておく。前述の金属プレートにボールが来たちょうどそのときあるいは少し前に(マシン毎にそのコツを掴む必要がある)マシンを素早く前方かつ軽く右側に動かす。ボールのスピード、金属プレートとフリッパー間の距離、ティルトの感度に依存して、ボールをプレイフィールドにうまく戻すための適切な度合いを経験していく。ボールが右フリッパーの末端に乗るので、素早く左フリッパーを下げて、右フリッパーをフリップする。また、ティルトの振り子を反応させないように、強く素早く押す。
- ゴットリーブのマシンでは、フリッパー下に小さいポストがある。ボールが左アウトレーンから落ちる場合、このポストで"ゴットリーブデスセーブ(Gottlieb Death Save)"を行うことができる。右と左を入れ換えて、金属プレートの代わりにポストを使用して、上述の段落における同様の方法を行うことができる。